[異界見聞録 9] 体外離脱の冒険者たち

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先日の暑さとは裏腹に、本日は少々肌寒い1日でした。
それはそうと来週は「父の日」となりますが、毎年何をプレゼントするか悩みます。

本人は「何でも良い」と言いますが、それが一番難しいです。

話は変わり「ヘミシンク」の進捗状況ですが、相変わらずF10,F12を集中して聞き直している状態です。それが原因しているかは判りませんが、就寝時に夢を観る回数が増えた気がします。

明晰夢を観るのが目的では無いので、夢の内容は記録してはいませんが。

さて今回の記事ですが、先日購入した書籍の感想を報告したいと思います。


[異界見聞録 9] 体外離脱の冒険者たち

西田みどり著、知玄舎 異界見聞録シリーズ最新刊です。
価格は¥1,620となり、2019年5月出版の作品となります。
こちらの書籍は取扱店が限定されている様でして、Amazon、三省堂書店、楽天のみで購入可能の様です。

内容は主に「体外離脱」を中心とした冒険物語や体験、そして東洋の「体外離脱技法」が紹介されてます。しかし実際に読んでみると、夢に関するエピソードも多くあり、体外離脱のみに厳選された内容では有りませんでした。

体験談や体外離脱を題材とした物語だけでは無く、第5章の「日本霊学に伝わる技法」では、以下で紹介する2種類の「体外離脱実践法」が記述されています。


2つの日本霊学に伝わる技法

  • 「精神旅行」の実践法
    三田光一(1885〜1943)考案
  • 「鎮魂法」の実践法
    本田親徳(1888〜1952)考案

何方の技法も初耳であり、無論実践した事はありません。
なお技法の詳細はネタバレ&著作権の問題があると思われるので説明はしませんが、大まかな概要だけ説明しますと「精神旅行の技法」は呼吸法が基盤となる技法です。

そして「鎮魂法」は少々特殊な技法であり、鎮魂の石を先ずは見つけ出す必要があります。
この「鎮魂の石」は、清らかな山や河、または神社の境内で探すと記述されています。

唯、個人的な先入観で申訳ありませんが、神社の境内の石は霊的に危険では無いのでは?と感じられました。
しかし「これだ」と感じる石でなら大丈夫とのことで有り、この記述から恐らくは「パワーストーン」でも代用は可能ではと思われます。
(保証は致しかねます)

鎮魂の石の準備が出来たら、正座を組み技法を行います。
この技法が習熟していく過程で、ロウソクの炎の大きさを変えたりなどの、物理現象を無視した事も出来る様になり、最終的に離脱が可能になるとの事です。


読み終えて

今回の書籍を読み終えての1番印象に残ったのは、体外離脱の新たな技法・・・では無く、実は18世紀の作曲家ジュゼッペータルティーニ(1692〜1770)のエピソードでした。
彼はどの様な手段を用いても、人々を驚かせる曲を作りたかったそうです。

そしてある晩に「悪魔の夢」を観たそうです。

彼は夢の中で「悪魔と契約」し作曲を手伝って貰いました。

その夢の中で、悪魔が弾いたバイオリンのソナタがとても素晴らしく、目覚めて直ぐに楽譜に書き起こしたそうです。
そして悪魔が弾いた曲を完全に再現こそ出来ませんでしたが、それでも素晴らしい曲が出来上がりました。

その曲は「悪魔のトリル」と名付けられて、タルティーニの最高傑作との事です。

実際にiTunesにて購入し聴いてみましたが、ヘミシンクの様に変性意識状態に入る事は有りませんが、確かに素晴らしい曲だと感じました。

タルティーニの体験は体外離脱とは違うと思いますが、もし悪魔と本当に契約をしていたとしたら、対価に何を支払ったのか気になります。

当初イメージしていた内容とは少々違いましたが、純粋な読み物として楽しめますので、体外離脱にご興味が在る方は一読をお勧めします。